豚コレラワクチン、愛知で6割に投与成功 安全をPR

堀川勝元 連勝一郎
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 野生イノシシの豚コレラ拡大を防ぐため、愛知県内で3月に散布された経口ワクチン2400個のうち、約6割が投与に成功したとみられることがわかった。

 愛知県内では3月24~25日、犬山、春日井、小牧3市の山中にトウモロコシ粉の皮で包んだワクチンを埋めた。その後、29~30日に調べたところ、イノシシの歯形がついた容器の残骸などが残っていたものが415個、穴を掘り起こされてなくなっていたものが1014個だった。

 県は今後、現場に設置したビデオカメラの映像を解析するほか、周辺のイノシシを捕獲して抗体の有無を検査し、ワクチンの効果などを検証する。(堀川勝元)

「食べても大丈夫」養豚農家らPR

 家畜伝染病豚(とん)コレラ」で出荷制限が続く愛知県田原市の養豚農家らが3日、川崎市川崎区のオフィスビルで、愛知県東三河地域の豚肉や加工品を販売するマルシェを開いた。首都圏の消費者に豚肉の安全性をPRするのが目的で、6日まで続けられる。

 マルシェに参加したのは、田原市の養豚農家や同県豊橋市の精肉店経営者ら約20人。

 2月に豚コレラの発生が続いた田原市は、3月25日に豚の出荷制限がいったん解除された。しかし、直後の3月28日に新たな感染が確認され、再び出荷ができなくなった。鈴木美仁さん(53)は、出荷制限が一時的に解除された際に出された豚肉や、豚コレラが発生する前に加工したハム、ソーセージ、ベーコンをマルシェで並べた。

 豚コレラは人には感染せず、感染した豚などの肉を食べても人体に影響はないとされる。マルシェに参加した精肉店経営の市川勝丸さん(37)は「豚コレラの風評被害を払拭(ふっしょく)したい」。

 同じ養豚団地の農家で感染が発覚し、自らの養豚場で飼育していたすべての豚の殺処分に協力した田原市の瓜生陽一さん(53)は「仲間の豚の販売を応援したい」と、会場に駆けつけた。「風評被害の払拭に尽くしてくれる仲間に感謝している。厳しい状況だが、できるだけ早く経営を再開したい」と話した。(連勝一郎)