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 神奈川県内各地の小学校などで入学式や始業式があった5日、「新入学児童・園児を交通事故から守る運動」が始まった。県警は11日まで、地域住民らと連携して見守りや啓発活動を強化する。一方、小学生の事故は飛び出しが原因の事故が多く、最も交通事故に遭うのは下校時間帯だった。県警の統計からわかった。県警は放課後の交通安全を呼びかけている。

 逗子市逗子5丁目の京急バス逗子営業所の車庫で、同運動の出発式があり、ラグビーの五郎丸歩選手が葉山・逗子署の一日署長に任命された。「培った強靱(きょうじん)な精神をいかし、ラグビー選手を辞めて警察になります」と冗談を交えながらあいさつ。保育園児との交通安全教室に参加し、白バイとパトカーを見送った。同3丁目の延命寺前交差点では、女性白バイ隊・ホワイトエンジェルスが児童を誘導した。県警はこの日、400カ所以上の通学路で、登校する児童の見守りをした。

 県警交通総務課によると、昨年交通事故で死傷した小学生は1176人。低学年の事故の47%は歩行中の事故だが、学年が上がるにつれて、自転車乗車中の事故の割合が増える傾向にあり、6年生は自転車乗車中が52%だった。昨年の事故状況を時間帯別で見ると、16~18時が最多の386人だった。

 2014~18年の5年間に、交通事故で死傷した小学生は6754人。1~3年生が3856人で、4~6年生の2898人を上回った。歩行中の事故の主な原因は、飛び出しが32%だった。自転車乗車中の場合、交差点での事故が非常に多いという。違反なしが21%、一時不停止が15%だった。

 5日、児童たちを見守った女性白バイ隊の竹鼻沙織巡査長(27)は「小学校低学年の飛び出しによる事故は多い。青信号でも、よく車を見てほしい」と話した。(神宮司実玲、安藤仙一朗)

児童や保護者が気をつけること

・横断歩道では右・左を確認し、信号を守るなど基本を守る。

・保護者は子どもと通学路を歩き、危険箇所を確認する。

運転手が気をつけること

・子どもが見えたらスピードを落とすなど、飛び出してこない「だろう」運転ではなく、飛び出してくる「かもしれない」運転をする。

・学校の近くや通学路を登下校時間帯に通る時は、「子どもが死角にいるかもしれない」など意識する。

(県警への取材から)