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 「窃盗罪で手足切断、同性愛で死刑」――東南アジアのイスラム教国ブルネイで、3日からイスラム法(シャリア)が全面的に施行されました。投石による死刑などを定めていて、欧米の国際人権団体から「人権侵害だ」と批判が起きています。そもそもイスラム法とはどんなものなのでしょうか?

 ブルネイは2014年、東南アジアの国で初めてイスラム法を国法として導入。しかし、国際社会から批判の強かった同性愛行為などをめぐる条項は、施行が遅れていました。ところが3日に全面的に施行されたため、国際人権団体などが反発。「アムネスティ・インターナショナル」は、「凶悪な罰則をすぐに廃止し、人権を侵害する刑法を改正するべきだ」としています。また、アメリカの人気俳優、ジョージ・クルーニーさんもオンライン雑誌への寄稿でこの新たな刑罰を批判。ブルネイの国有企業が所有し、アメリカやヨーロッパで展開するホテルの利用をボイコットするよう呼びかけました。

 ブルネイが導入したイスラム法とは何なのか? 東京外国語大の飯塚正人教授(現代イスラム研究)に聞きました。

 ――イスラム法って、そもそもどういうものですか。

 イスラム教徒が正しく生きるために、従わなくてはならない規範を示したものです。神(アラー)の言葉が記された聖典「コーラン」の他に、預言者ムハンマドの生前の言行である「スンナ」などから成り立ち、1400年ほど前から存在します。我々が考える「六法」に当たるような法典集などは存在しません。

 イスラム法の規定には例えば、アラーの言うことを聞かなければいけない、巡礼に行かなければいけない、などの道徳面に関すること、また、今回ブルネイが導入したように、手足を切断する刑罰を加えることなどがあります。断食や礼拝の仕方など、日本では法律に書かれないような「ルール」が含まれていることも特徴です。

 ――イスラム法はなぜできたのですか。

 刑罰についていえば、1400…

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