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 6月末の任期満了で退任する日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)の後任に、全日本柔道連盟会長の山下泰裕常務理事(61)が就任する見通しとなった。関係者への取材でわかった。新会長の任期は7月から2年間で、JOCは山下会長のもとで2020年東京五輪を迎えることになる。

 JOC会長は現在10期目の竹田氏の続投が既定路線だったが、五輪招致に絡む買収疑惑で、本格的に仏司法当局の捜査対象になったことが今年1月に明らかになった。竹田氏は3月の理事会で疑惑を否定しつつ、「若いリーダーにJOCを託すのがふさわしい」と退任を表明していた。

 山下氏は熊本県出身で、1984年ロサンゼルス五輪の柔道無差別級で金メダルに輝き、同年10月に国民栄誉賞を受賞。85年の引退後は国際柔道連盟理事などを務めた。JOCでは2013年に理事に就任し、17年から選手強化本部長を務めている。クリーンなイメージで国内外に人脈が広く、白羽の矢が立った。

 JOCは6月27日の評議員会で新理事を選出。新会長は7月4日の理事会で、新理事による互選で正式に選ばれる。

山下泰裕氏の主な経歴

1977年4月 全日本柔道選手権初優勝。以降、85年まで9連覇

79年12月 世界選手権95キロ超級で初優勝

84年8月 ロサンゼルス五輪柔道無差別級で金メダル

84年10月 国民栄誉賞を受賞

85年6月 現役を引退

96年4月 東海大学教授に就任

2003年9月 国際柔道連盟(IJF)理事に就任

06年4月 神奈川県体育協会長に就任

13年6月 日本オリンピック委員会(JOC)理事に就任

15年8月 IJF殿堂入り

17年6月 全日本柔道連盟会長に就任

17年7月 JOC常務理事に。選手強化本部長にも就任