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 いつでも温かい食べ物を買え、日用品も手に入る。平成の時代に進化したコンビニエンスストアは、深夜でも街を照らし、安心を与えてくれます。でもこの便利さ、永遠に続く? セブンーイレブンとローソンで本部社員を経験した識者ら3人に聞きました。(聞き手・中島鉄郎、藤田さつき)

社会デザイン研究者・三浦展さん

 コンビニの陳列棚に並ぶ、似たような商品の多さには驚きます。あの光景は、1980年代に始まった、資本主義の差異化競争の極致ですね。

みうら・あつし
1958年生まれ。消費社会や家族、若者、郊外などを研究。近作に「1980年代から見た日本の未来」。

 ぼくはビールは2種類あれば十分だけど、メーカーは「プリン体が少ない」「女性が好む甘い味で」など消費者に対応して商品数を増やしてくる。企業のマーケティング担当は「消費者の最大公約数は何ですか?」と聞くが、つくるものは正反対。ジュースでは「最大公約数」はオレンジでしょうが、市場拡大のために新たな味を開発する。ぼくには「最小公約数」を無数に並べて限りない徒労に陥っているとしか思えません。

 これはドラッグストアでの経験ですが、「ふつうの目薬を下さい」と聞いても店員が返答に詰まるんです。ドライアイやら花粉症やらブルーライトやら細分化はされているけど、「ふつうの目薬」がどれかわからない。無意味な差異化競争であり、日本の製造業と小売業の一種のアポリア(行き詰まり)が現在のコンビニの棚に象徴されていると思います。

 コンビニが増えた80年代、ぼ…

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