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 トヨタ「レクサス」の横浜、川崎両市内の販売店4店舗が、横浜市南区の神奈川県こども医療センターに絵本を寄贈した。きっかけは山下公園の店舗でゼネラルマネージャーを務める宇佐美健さん(52)。長男が同院に通っており、「子どもたちに笑顔を」と今回のプレゼントを企画した。

 寄贈された絵本は、海の生き物を紹介する本や、自分と他者、双方を尊重する大切さを学ぶ本など50冊。世界各国の絵本を翻訳している東京都大田区の出版社「ワールドライブラリー(WL社)」の本だ。約20カ国の絵本の翻訳で、背表紙には版元の国の旗と名前があしらわれている。

 WL社は刊行した絵本を有料で貸し出す。古くなって再貸し出しが難しくなった絵本は、顧客が海外や病院などへの寄贈できるようにしている。

 宇佐美さんは数年前、レクサス東名川崎店の開業時にWL社のサービスを知った。レクサスの店舗には家族連れの来店も多く、待合スペースに絵本も置いている。当時は各店で購入した絵本を置いていたが、入れ替えがなかなかできないことが課題で、WL社の絵本を使うことに決めた。

 同時に頭をよぎったのは、長男が通院する病院の光景だ。長期にわたって入院や通院をする患者も多く、検査や注射などの時には辛い治療もある。その中でもボランティアの読み聞かせの際などの子どもたちの笑顔を見ることに喜びを感じた。「贈った本を見ることで、なんとか笑顔になってもらえないか」。そんな思いからほかの店のゼネラルマネージャーにも提案したところ、WL社の絵本が4店舗で採用され、今回の寄贈につながった。

 絵本は院内の外来待合室や患者や親が利用する図書室の児童コーナーに置かれる。「海外の珍しい絵本はいろいろな本を見る機会を子どもに提供する上でとても役立ってありがたいです」と同院司書は話している。

 販売店を運営する横浜トヨペットの宮原漢二社長は「こども医療センターは地元になくてはいけない病院。将来の横浜や神奈川を担う子たちが治療を受けているところ、少しでも役に立ちたい」。同院の山下純正総長も「子どもたちも楽しみに感じると思う」と話している。(山下寛久)