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 平成の約30年間、科学に関連する様々な事件や事故が起きた。地下鉄サリン事件では、理系の博士を含む多くの人々がオウム真理教の教義に従った。東京電力福島第一原発事故では、放射性物質による食品の汚染をめぐって風評被害も起きた。根拠のない非科学的な情報に、社会はどう対処すればいいのか。ジャーナリストの江川紹子さんに聞いた。

 ――地下鉄サリン事件が、大学で科学を学んだ優秀な若者たちによる犯行だったことは、衝撃でした。

 どんなに頭が良く、科学を学んでも、生き方や人間関係で悩むことはあるわけで、そういう時に人の心は案外もろいものだと思います。それに加えて、オウムはヨガによる「体験」を巧みに利用しました。信者の中には、体内でエネルギーが上昇する感覚を得たり、光を見たりといった「神秘体験」を入信の理由に挙げる人もいました。自ら体験したことはウソではありません。きまじめな人たちほど、体験の理由を知りたいという思いにかられるのでしょう。そこに、教祖だった松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚が理由と意味づけを与えたことで、信じてしまった。

 ――科学を学んでいても、教祖…

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