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 昨年プロ野球のDeNAを戦力外になった荒波翔(33)が、舞台をメキシコに移して9年目のプロ生活を歩み出した。プレーする姿を通じて、何事も「諦めなければ、得るものがある」という可能性を世間に伝えたいと思っている。

 4日、メキシカンリーグの強豪・モンテレイが開幕戦を迎えた。背番号「6」をつけた荒波は「1番・中堅」で先発出場。八回1死満塁の守りで中飛を捕球し、バックホームで三塁走者をアウトにするなど、この日は好守を披露した。

契約の保証なく、メキシコへ

 海を渡る決断をしたのは、昨年12月だった。戦力外通告を受けた後、DeNA球団の施設を借りて、他の選手の邪魔にならないように練習を続けた。他球団からのオファーを待ったが、獲得の意向を示す球団はなかった。「そろそろ(進路を)選択しないといけない」と考えていたとき、練習参加の話を持ちかけられたのが、大リーグ傘下3Aレベルとされるメキシカンリーグのモンテレイ球団だった。

 「日本でしか、野球をしたことがない。海外の野球はどう違うのか。肌で感じ取りたい」

 当時はまだ、選手として契約してもらえる保証はなかった。だが「自分にとって、プラスのことしかない」と決断。家族も単身になるのに「行ってきなよ」と後押ししてくれた。

日本野球との違い

 開幕の約1カ月前、チームに合流した。すぐに攻守の両面で、日本野球との違いに気付いた。

 「こっちはフルスイングが原点。その中で状況に応じた打撃をする。日本のような『小手先の右打ち』のようなことは必要とされていない。反対に守備は、日本の方が一歩目が速いし、細かな動きが得意です」

 メキシコ投手の速球は、ほとん…

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