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 福島県大熊町の大川原地区は10日、原発事故による避難指示が解除された。だが、ここに自宅を持つある一家は通いこそすれ、暮らすことはない。8年にわたる避難生活を過ごした人々にとって、帰還か否かだけではない。

 「家に行くけど一緒に来るか」。大熊町から南に40キロ離れたいわき市に避難する消防士の新妻健治さん(44)が、首都圏の大学に通い、帰省した長女(20)に声をかけた。

 特別なことをするわけでもない。祖母(91)、母(69)、妻(45)、次女(17)、たまに帰ってくる長女。「行きたい」と誰かが言えば誰かがついて行く。月に1、2回、40分ほどのドライブだ。自宅に着いたら、窓を開けて空気を入れ替え、1、2時間過ごしていわき市に戻る。

 一家6人は原発事故で、消防の仕事に就く健治さんを残して会津へ避難後、いわき市で家を借り、健治さんも一緒に住み始めた。利便性がよいのに加え、大熊町に通いやすいからだ。この市に16年、住宅を新築した。設計の要望を出していったら、大熊町の自宅とほぼ同じ間取りになった。

 避難生活は8年に及び、ふるさ…

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