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 第144回九州地区高校野球熊本大会は6日、リブワーク藤崎台球場で決勝があり、球磨工が有明を1―0で下し、初優勝を果たした。球磨工は選抜大会に出場した熊本西とともに、20日から鹿児島市で開かれる九州大会に出場する。

ただ一度 勝機逃さず 球磨工・尾方選手

 七回裏、球磨工にチャンスが巡ってきた。2死二塁、捕手で5番打者の尾方翔一(3年)が、低めの直球をライト前にはじき返した。

 両エースが制球よく打ち取り続け、互いに無得点、四死球もなかった。そんな中、七回に相手エースの制球がわずかに乱れた。先頭の浜砂が四球で出塁。続く坂本が送りバントをきめ、4番の山路が打ち取られて打席が巡ってきた。「追い込まれるまでしっかり振っていけ」。監督から伝令があったが、「打てなくても同点で試合が続くだけ」と気負わなかった。

 準決勝まで13打席で3安打と、とくに奮ったわけでもなく、この試合では140キロ超の速球を投げ込む相手に2打席凡退。変化球を狙い、2球を見送ったが、「ここで振らないと」と覚悟を決め、3球目の速球を右前に運んだ。

 得点したあとは、捕手としてエース田山のリードに専念。最後の打者は相手エースの浅田。直球で三振を奪い、初優勝と九州大会初出場を勝ち取った。

 「よう打ってくれた!」。仲間から次々と声をかけられ笑顔を見せたが、「まだまだ守備もバッティングも強化しないと」と話し、九州大会での初勝利に向けて気持ちを切り替えていた。(吉備彩日)

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