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 子宮がない女性に第三者の子宮を移植し、妊娠、出産をめざす「子宮移植」の倫理面などの課題について、日本医学会の検討委員会(委員長=飯野正光・日本大特任教授)が議論を始めた。産婦人科や移植医療、倫理、法律などの専門家14人で構成し、報告書をまとめる。5日、会見した飯野委員長は「大事な問題なので、拙速にならないよう、じっくりと議論したい」と話した。

 子宮移植は、スウェーデンなどで行われ、子どもが生まれているが、国内では例がなく、ルールも確立していない。こうしたなか、慶応大の研究チームが昨秋、関係学会に臨床研究の計画案を提出。関係学会などが加盟する医学会が委員会を設け、倫理面などを議論することにした。

 3日に初会合があり、海外の子宮移植の状況が報告された。今後、臨床研究を計画する研究者らの話も聞くほか、日本産科婦人科学会が禁止する見解を出している、夫婦の受精卵をほかの女性の子宮に入れる「代理出産」の現状や課題も踏まえながら議論する。(福地慶太郎