[PR]

 青森市の三内丸山遺跡と、隣接する展示施設「縄文時遊館」を一体化させた「三内丸山遺跡センター」が6日開館し、記念特別展「縄文の色 縄文人が魅せられた魔法の石・黒曜石」展もあわせて始まった。これまで無料だった入場料が有料になったが、多くの家族連れが訪れた。特別展は6月9日まで。

 センター内の企画展示室で開かれている特別展では、同遺跡などで発掘された黒曜石製の石槍(せきそう)や石匙(いしさじ)など約120点を展示。縄文時代前期には青森県内産の黒曜石が主に使われていたが、中期には北海道産や長野県産も含まれるようになり、同遺跡が黒曜石の集積地のような役割だったことがうかがえるという。

 センターは、世界遺産登録へ向けて遺跡の保存活用を進めるために入場が有料(一般410円、大学・高校生200円)となり、特別展には別途料金が必要。孫2人と訪れた青森市内の山谷國廣さん(69)は「有料化はある程度理解できるが、子どもを連れて気軽に来ようとするには少しハードルがある」と話した。

 一方、この日はセンターの開館を記念し、英セインズベリー日本芸術研究所のサイモン・ケイナー統括役所長による講演もセンター内であった。「ヨーロッパからみた北海道・北東北の縄文遺跡群の価値」とのタイトルで、ケイナー氏は縄文時代の魅力について、長期間続いたことや戦争が少なかったことなどを挙げて「世界遺産頑張って。すごく価値が高い」と述べた。(中野浩至)