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 中村勘九郎さん、七之助さん兄弟が出演する今年の「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が6日、香川県琴平町の「旧金毘羅大芝居」(金丸座)で始まった。父の故・勘三郎さんと出て以来10年ぶりのお目見えで、歌舞伎ファンを喜ばせた。

 第1部の「義経千本桜 すし屋」で勘九郎さんは、非道な振る舞いを続け、改心が伝わらずに父に刺されて命を落とす「いがみの権太」を熱演。「心中月夜星野屋(しんじゅうつきよのほしのや)」では、心中を巡って旦那とだまし合う元芸者を七之助さんが演じ、軽妙な掛け合いで笑わせた。勘九郎さんもチョイ役で登場し、NHKの大河ドラマ「いだてん」で演じる金栗四三(かなくりしそう)を思わせるセリフや衣装で会場を沸かせた。

 神奈川県の会社員中村幸生さん(49)は、勘九郎さんら兄弟を目当てに数年ぶりの「こんぴら歌舞伎」。「勘九郎さんのしぐさや声が、お父さんとよく似ていて楽しかった」と話した。

 21日まで、1日2公演。ます席は今年からベンチシートになった。第2部は、高下駄(げた)でタップダンスさながらに踊る「高坏(たかつき)」、落語の人情ばなしを歌舞伎化した「芝浜革財布」など。チケットはほぼ完売。問い合わせは事務局(0877・75・6714)へ。(三島庸孝)