「演説に泣きを」拒み戦った女性 落選の夜、初めての涙
できる限り男女の候補者数を同数にするよう政党に求める候補者男女均等法の施行後、初めて行われた統一地方選の道府県議選。全国で過去最多の237人の女性が当選した。一方で、敗れた女性も150人以上いた。10年間勤めた企業を辞め、2人の子育てをしながら選挙に初挑戦した女性候補(33)を追った。
7日夜、選挙事務所に8歳の長男が一人でやって来た。母親の女性候補が「心配なの?」と聞くと、うなずいた。帰ろうとしない長男を近くの自宅まで送り、選挙事務所に戻る途中、一騎打ちの相手候補が当選確実と報じられた。
「子育て世代が共感してくれた手応えは感じた。それ以外の層へのアプローチが足りませんでした」
党公認に選ばれて2カ月。当選した候補は2万票余りで、約3700票差だった。
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前日の夜。女性候補は駅前でビラを配り、午後8時にマイクが使えなくなった後も、日付が変わるまで家路を急ぐサラリーマンに「お帰りなさい」と声をかけ続けた。
「お祭り騒ぎだったなあ」。そう選挙戦を振り返った。最終日は、車で選挙区を回った。選挙に出ることを「賛成も反対も応援もしない」と言っていた夫が、車を運転した。休暇を取って遠方から助っ人にかけつけた姉や、インターネットを通じて知り合った外資系企業の女性もマイクを握り、姉は「案外楽しいね、選挙って」と言ってくれた。「応援はするけど手伝うのはちょっと」と言っていた友人も、1人、2人と事務所に来るようになった。
人前での演説にもだんだんと…
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