[PR]

 「都構想の民意を問う」と、大阪府知事と大阪市長が辞職したダブル選。府議選、市議選もあったなか、有権者はどんな理由で候補者を選んだのだろうか。

 大阪市民は投票用紙を4枚手にした。都構想にどちらかと言えば賛成という大阪市北区の会社経営の男性(67)は全て維新の候補者に投票。「借金だらけだった大阪を立て直してきた実績を強調した維新に対し、自民は維新批判ばかりで、大阪を任せることはできない」と考えたという。

 都構想に反対でも、知事選は維新に入れた人もいる。大阪市此花区の大学生の男性(19)は「何としてでも都構想を進めるという維新は高圧的に映る。だが、知事になる人には若さとバイタリティーがほしい」と話す。

 大阪市淀川区の会社役員男性(71)は「バランスを取った」。知事選、市長選は維新に入れたが、議員選は維新以外に。「都構想は一長一短ある。賛成・反対どちらともいえない。これまで最寄りの区役所でできた手続きが遠くの窓口に一本化されるなど、不便な面も出てくるはず。もっと議論を重ねてほしい」

 大阪市の行方を問う都構想が争点となった知事選で、市外の有権者はどうしたのか。府議選が無投票当選となった守口市のパート女性(52)は「都構想賛成。府全体の問題のはずなのに2015年の住民投票で投票できないのは悔しかった」と知事選は維新に投票した。一方、同じく府議選が無投票となった泉大津市の会社役員男性(60)も知事選で維新に一票を投じたが、都構想が理由ではなかった。「あまり関係ないのでピンと来ていない。近所の人との話題にも上がらないし」

 投票率は知事選で49・49%だった。阪南市の大学生の女性(18)は「都構想は中身がよくわからないし、選挙も何が争点なのかわからない。友人同士でも話題に上がらない」と投票に行かなかった。