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 高性能爆発物の材料に使われる四硝酸エリスリトール(ETN)を製造し所持したとして、警視庁は8日、東京都内の高校生の少年(16)を火薬類取締法違反の疑いで書類送検した。「知識として製造方法を確認したかった」と容疑を認めているという。捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者によると、少年はETNや過酸化アセトン(TATP)を製造したなどとして爆発物取締罰則違反などの罪で3月に名古屋地裁で懲役3年以上5年以下の実刑判決を受けた名古屋市の元大学生と、製造方法についてSNSでやり取りしていたという。

 送検容疑は昨年8月、自宅で希硫酸や硝酸カリウムなどを調合してETN約2・4グラムを製造し、同10月に所持していたというもの。原料はインターネットで購入していたという。

 元大学生への愛知県警による捜査の過程で、元大学生が今回の少年ら数人とやり取りしていたことが判明。警視庁公安部などが昨年10月に関係先を家宅捜索し、少年の自宅からETNを押収していた。

 警視庁が押収したETNの一部を金属製の筒に入れて起爆させる実験をしたところ、筒が破裂し、飛び散ったという。少年の自宅から起爆装置は見つかっておらず、警視庁は少年にテロなどの思想的背景はなかったとみている。