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 中国共産党の楊潔チー(ヤンチエチー)政治局員が5月に訪日し、国家安全保障局の谷内正太郎局長と会談する方向で検討していることが分かった。習近平(シーチンピン)国家主席が参加を予定する6月の大阪での主要20カ国・地域(G20)首脳会議や、安倍晋三首相との首脳会談に向けて調整するとみられる。複数の日中関係筋が明らかにした。

 関係筋によると、河野太郎外相が今月中旬に訪中し、王毅(ワンイー)国務委員兼外相と会談する。両外相が習氏の訪日に向けた実務を進め、外交戦略を担う谷内・楊両氏が日中協力の方向性や懸案について議論する。谷内氏は昨年9月に訪中し、楊氏と会談。翌月の安倍首相の訪中につなげた。

 日中関係は改善傾向にあるが、尖閣諸島をめぐる対立や、中国の海洋進出などへの日本の懸念は残る。中国は習氏肝いりの「一帯一路(シルクロード経済圏構想)」で日本に協力を促すほか、日本が政府調達から華為技術(ファーウェイ)製品を排除した問題についても議論する模様だ。

 習氏の訪日が実現すれば国家主席就任後、初めてとなる。(北京=冨名腰隆)