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 国連が定める持続可能な開発目標(SDGs)によって、世界はどう変わりうるのか。カードゲームでSDGsの可能性を考える催しが8日夜、米ニューヨークの国連本部であり、16カ国出身の学生や国際機関の若者ら28人が参加した。

 経済社会理事会の若手向け会合に合わせ、日本政府代表部が開いた。貧困や飢餓の撲滅などをめざすSDGsは2015年に国連の全加盟国によって採択され、「誰一人取り残さない」を基本理念とする。

 ゲームはSDGsをわかりやすく体感してもらおうと、一般社団法人・イマココラボ(東京)が開発。参加者はグループに分かれ、手持ちの「お金」と「時間」をもとに「国際貿易の推進」「砂漠化への対処」といった総計80のプロジェクトをこなした。

 それぞれに富や自由、環境保護など事前に定められた個々の目標があるが、同時に経済、環境、社会の3要素からなる「世界全体の状況」を発展させる必要がある。この日は中間報告で経済だけが極端に発展し、参加者は「私のプロジェクトにお金を寄付して」などと協力して軌道修正。その結果、全体の達成度は96%に及んだ。

 少女の教育推進に取り組んでいるケニアのビビアン・オナノさん(27)は「自分のことばかり考えていては世界の発展につながらない。チームワークや情報の共有が世界の変化には重要だと感じた」。メキシコのNGO職員、ソレダット・ガルシアさん(33)は「国連総会で本物の政治家、外交官たちもやるべきだ」と話した。(ニューヨーク=藤原学思)