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 木彫刻や漆などの職人らでつくる富山市の一般社団法人が制作していた、和歌山県の高野山で弘法大師空海に食事を運ぶ「唐櫃(からびつ)」が完成した。富山県内外の職人たち約20人が3年がかりで制作。9日に富山県高岡市伏木古国府の勝興寺で披露された。24日に高野山へ奉納される。

 高野山金剛峯寺の奥之院に、空海が今も生きて瞑想(めいそう)していると信じられている「弘法大師御廟(ごびょう)」がある。毎日2回、僧侶2人が唐櫃で食事を届ける「生身供(しょうじんぐ)」が続いている。

 唐櫃を制作した一般社団法人「日本伝統職人技術文化研究会」によると、普段使われている唐櫃は機能性を重視したシンプルな作りだが、今回は将来の国宝指定を目指して制作した。長さ約2・2メートル、幅94センチ、高さ85センチの唐櫃には最高級の木曽ヒノキを使い、組子細工や真言密教の仏具を模した彫刻飾りを施した。ひわだぶきの唐破風(からはふ)の屋根や、黒の漆塗りに螺鈿(らでん)細工を施した脚も備えるなど、意匠を凝らしている。

 唐櫃制作は、2016年に同研…

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