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 統一地方選前半戦で、女性議員が県議会(定数68)で8人と倍増、浜松市議会(同46)も12人と、ともに過去最高となった。候補者男女均等法の施行後、初の大型選挙。新人女性県議らに手応えや抱負を聞いた。

 改選前、女性がゼロだった自民党は、公認で西原明美さん(57)=藤枝市=、推薦で杉本好重さん(57)=浜松市中区=が当選。

 西原さんは出馬会見で「私は結婚も出産もしていないが、そういう人が子育て支援を訴えることに意味がある」と話した。選挙戦では「選挙区に現職の女性がいたので、女性の課題を1人で背負わずにすんだ」。今後はバイパスの4車線化など道路行政に取り組みたい、とジェンダーにはこだわらない姿勢だ。

 一方、3度目の挑戦が実った杉本さんは女性候補への追い風を実感したという。「県西部は女性県議の空白区。女性がいい、という声は男女問わずあった」。会社員や国会議員秘書を勤め、育児や介護と両立してきた。「自分の体験を踏まえ、女性の視点から、子育て支援と介護支援を訴えていきたい」と話す。

 無所属で国民民主党推薦の伊藤和子さん(61)=袋井市・森町=は、一人暮らしの高齢者らから「介護や福祉で女性のきめ細かい、行き届いた視点を、県議会に届けて欲しい」と熱い応援を受けたという。森町議を2期6年。「人口減少と少子高齢化は、県全域で待ったなし。早々に質問を準備したい」と意気込む。

 共産党の鈴木節子さん(64)=静岡市葵区=は、保守系も含む中高年女性の支持を受けたという。「保育や介護で制度の使いづらさ、不平等を感じたからこそ、女性に託したいと思ったのでは」。女性県議が1割を超え一つの勢力になったとみる。「政策で一致できる点があれば、会派を超えて声を上げていきたい」

 5回目の当選を果たした無所属で国民、社民党推薦の佐野愛子さん(63)=藤枝市=は「初当選した2003年の女性県議は7人。それが減って、戻しただけ」と厳しい見方。世代交代が進まず、男性の現職が地盤を女性に明け渡す例はほとんどない。「能力がある女性が新規参入できる仕組みを考えていかないといけない」と話した。(阿久沢悦子)