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宮城県楽器BANK(上)

一本のマウスピース

 2019年3月13日、横浜みなとみらいホールで「みなさまへの感謝の気持ちを込めて」とサブタイトルのついた東日本大震災復興祈念演奏会が開かれた。宮城県吹奏楽連盟の主催で、宮城県内の中学生・高校生約80人が、被災した学校向けに約2000台の楽器が寄付されたことに感謝する演奏会だった。贈られた楽器を生徒らのもとに届けたのは「宮城県楽器BANK」。これにまつわるコトバとココロをオザワ部長が取材しました。

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 フィギュアスケートの羽生結弦選手や大リーグのダルビッシュ有投手の出身校として知られる東北高校。吹奏楽部に相当する「音楽部」は仙台市北部の泉キャンパスを拠点に活動する。かつてはマーチングの名門として名をはせ、現在は座奏中心で活動する。

 東日本大震災の直後から「吹奏楽の復興」を目指し、被災地に楽器を届ける「宮城県楽器BANK」の活動を担ったのが、東北高校音楽部だった。顧問の遠藤昇(55)はその中心人物である。

     ♪

 2011年3月11日。東北地方を中心に激しい揺れと大津波が襲った。

 まだ混乱状態が続く3月下旬に、東北吹奏楽連盟に1通のメールが届いた。東京の会社員からで、「現役時代に使っていた楽器を被災した学校に寄付したい。同じ考えを持つ人は全国にたくさんいるのではないか」といった内容だった。

 宮城県吹奏楽連盟は緊急の役員会を開いた。話し合いの末、「被災地の学校で吹奏楽部が活動を再開するには楽器が必要だ。メールの提案通り、全国から楽器の寄付を募ろう」と意見がまとまった。

 「義援金は全日本吹奏楽連盟に…

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