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 関門海峡を結ぶ「下関北九州道路」事業の調査で、安倍晋三首相と麻生太郎副総理の意向を「忖度(そんたく)した」と発言した塚田一郎・前国土交通副大臣が辞任した問題で、石井啓一国交相は9日の国会で陳謝した上で「忖度はない」と否定した。幕引きを急ぐ政府に対し、野党は塚田氏らの参考人招致を要求、政権の問題として追及する方針だ。

 石井氏は9日の衆参国交委員会で「発言により大変なご迷惑をおかけしたことは誠に遺憾」と陳謝。「行政の公平性に疑念を与えかねない発言は慎まなければならない」と語った。その上で調査を国直轄にしたのは「海上部の調査に高度な技術力が必要なため」として「経緯の中で忖度あるいは特別の配慮にあたるものはない」と述べた。

 下関北九州道路は、全国6海峡を結ぶ「海峡横断プロジェクト」の一環として国の開発計画に盛り込まれたが、福田政権が2008年に国による調査中止を表明。その後、安倍政権下の17年度に国補助のもと、調査を再開した。昨年10月に副大臣となった塚田氏は、北九州市で今月1日にあった集会で、自民党の吉田博美参院幹事長から「総理と副総理の地元事業なんだよ」と言われたとして、「国直轄の調査に引き上げた。私が忖度した」などと発言した。

 過去の政府答弁との整合性を問われた石井氏は「地元の知事や市長から要望を度々受けた。頻繁に渋滞をするなどの状況をふまえ、他のプロジェクトとは性格が異なるとの思いを大きくした」と説明。一方で「(同省の)道路局に私から頭ごなしにやれといった指示は一切行っていない」と述べた。

 野党側は、昨年12月に国交副大臣室で塚田氏が吉田氏らと面会した際のメモを同省が公開したことを挙げ、他にも面談記録があるのではないかと追及。池田豊人道路局長は「ほかに記録を作成しているものはない」と否定した。

 一方、吉田氏は9日、塚田氏と…

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