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 2016年の米大統領選の「ロシア疑惑」をめぐり、バー米司法長官は9日、米議会の下院歳出委員会に出席し、マラー特別検察官の捜査報告書の詳細版を「1週間以内に公表する」と明言した。野党・民主党は全文開示を要求しているが、バー氏は機密部分などを削除して公表する考えを示した。

 報告書は約400ページに上るとされ、特別検察官が集めた証拠や分析、結論に至った理由が記されている。米メディアはトランプ大統領に打撃を与える情報が含まれていると報じており、ナドラー下院司法委員長(民主党)は全文開示を求めて強制力のある召喚状を出す構えも見せる。政府が応じない場合、裁判闘争に発展する可能性もある。

 バー氏は3月24日、報告書の「主要な結論」として、議会に宛てた4ページの書簡を公表。マラー氏は報告書でロシアとトランプ氏陣営の共謀は認定しなかった。トランプ氏の司法妨害についての判断も見送ったため、バー氏は書簡で「証拠不十分」と結論づけた。(ワシントン=渡辺丘)