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 兵庫県明石市の半数以上の市立中学校で、総授業時数が文部科学省の定めた標準より少ない状態が続いていたことが、同市教育委員会などへの取材で分かった。市教委によると、学校は「標準時間を満たしている」と報告していたが、実際には学校行事や生徒会活動などに時間をあてた結果、授業時間が足りていなかったという。市教委は校長らを厳重注意し、生徒に謝罪して保護者会で説明するよう求めている。

 文科省は学習指導要領に基づいて教科ごとの標準時数を決めており、中学校の場合の総授業時数は各学年で1015時間となる。病気や災害などでの学級閉鎖などがない限り、下回ることは想定されていないが、明石市教委によると13校の市立中のうち2017年度には12校で、18年度には8校で数時間から数十時間、足りない学年があった。

 市教委によると、授業時数の不足は朝日新聞の取材や兵庫県教委の問い合わせなどの結果、3月末に判明した。各校は市教委の指示を受け、行事やその準備の時間などのうち、「教科の学習内容に当たる」と判断できる時間を洗い出し、各教科の授業として「読み替え」をしたが、それでも多くの学校では標準時数に達しなかった。

 各校は「教科書の内容は教えている」と判断し、補習はしないという。市教委もこれを認めたが、4日にあった中学校長会で、生徒と保護者に状況を説明して謝罪するよう求め、授業内容が理解できていない生徒がいれば、個別に指導するよう促した。

 市立朝霧中学校の場合は、少な…

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