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 宮崎県の小さく新しいワイナリーが、パリのレストランにワインを出荷する準備を進めている。武器は仮想通貨の取引台帳にも使われる「ブロックチェーン」という技術だ。欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)の発効で、ワインの関税はゼロに。輸入が増えるとみられるなか、新たな価値をつけ、本格的な輸出につなげられるかを探る。

 宮崎県綾町。田畑に囲まれた一角に白壁の新しいワイナリーがある。昨秋にとれたブドウを使った「香月(かつき)ワインズ」2作目のワインが貯蔵庫に並ぶ。

 ラベルにはQRコードが貼られている。スマートフォンで読み込むと、畑でツタを伸ばすブドウや収穫作業、人力でブドウを搾る姿など、ワインができるまでの様子が写真や動画つきで表示された。

 ブロックチェーンは、ネット上の一定量のデータを「ブロック」としてまとめ、時系列順にチェーンのようにつなげて管理する仕組み。導入や運営のコストが低い一方で、改ざんは難しい。

 2016年から、綾町とブロックチェーンを使った野菜のトレーサビリティーシステム(生産履歴の管理)づくりに取り組むシステム開発会社「電通国際情報サービス」(ISID、東京)が、この技術を使って、ワインの生産工程を見える化しようと考えた。

 パリでお客がQRコードを読みこむと、どのような環境でつくられて日本から届いたのか、記録されたデータを物語を読むようにさかのぼってみることができる。小さなワイナリーでも、安全性の証明ができるというわけだ。

 ワイナリー代表の香月克公(よしただ)さん(44)は「名付けて『エシカルワイン』。珍しい完全無農薬のブドウでつくったワインを、僕らがブドウにかける思いも一緒に評価してもらえないかという挑戦です」と話す。

 エシカルとは「倫理的な」とい…

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