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 2003年に始まり、1月をのぞく毎月第1日曜の朝に山梨県甲州市勝沼町勝沼の広場で催されてきた「かつぬま朝市」が、5月5日から新天地で再開する。広場で温泉や宿泊施設の建設が計画されているためだ。先月まで計168回を数え、毎回5千人以上が訪れた名物行事を振り返る。

 駐車場にはずらりと首都圏の車が並び、人気のワインやパンの店には午前8時から行列が出来た。出店者や行楽客に訪れた理由を聞くと、「掘り出し物や思いがけない出会いがある」「たわいのない会話や食べ歩きが楽しい」「起業や市場調査の勉強になる」という多彩な声があった。

 毎回、他の自治体担当者や地域活性化の研究者も視察に来た。運営する「かつぬま朝市会」は、「行政や企業を極力、頼らない」「毎月1回だけ。地域おこしに結びつけず、自分たちが単純に楽しむ」を理念に掲げた。

 新天地は甲州市役所前の防災広場「塩(えん)むすび」。出店面積は4分の1ほどと小さくなる。朝市会の高安一代表(56)は「みんなで話し合い、大人も子どもも住民が自慢できる行事に育てたい」。(河合博司)