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 日本初の孤児院をつくった宮崎県高鍋町生まれの石井十次(1865~1914)を顕彰する石井十次賞の贈呈式が10日に同町であり、受賞した社会福祉法人「横須賀基督教社会館」(神奈川県横須賀市)会長の阿部志郎さん(93)に賞状が授与された。

 阿部さんは62年前、社会館の2代目館長に就任。肢体不自由児保育にいち早く取り組んだ。1963年、学童保育を開始。72年に高齢者への給食サービスを始めた。いずれも全国の福祉の先駆的な役割を担った。

 阿部さんは、石井について「対象に近づいて一緒になることと、大局を見るということが自分の中で内的統合できた珍しい人だ」と紹介。「精神があれば方法は自然にある」が石井の言葉で最も感銘を受けたといい、「時代に対応するためにいつのまにか精神をおろそかにする私たちに対する厳しい警告だ」と述べた。「全国でたくさんの人が石井の精神を受け継いでいる。石井の精神を受け継いでほしいと願う」と訴えた。(伊藤秀樹)