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患者を生きる・食べる「武田双雲と胆石」(1)

 突然、腹部から背中にかけて激痛が走った。今までに感じたことのない痛みだった。2011年8月1日夜、書道家の武田双雲(たけだそううん)さん(43)は、アトリエがある神奈川県藤沢市の病院に駆け込んだ。

 奔放な作風で知られる武田さんは、東京理科大で情報科学を学び、NTTに就職した異色の経歴をもつ。「同僚の名前を筆で書いてあげたら、とても喜ばれた」のをきっかけに、サラリーマン生活に2年で見切りをつけた。書道家として独立したのは、00年のことだった。

 街頭ミュージシャンのような路上での書道パフォーマンスで注目され、書道教室の生徒が増えた。イベントや講演会の依頼も舞い込んだ。09年にはNHKの大河ドラマ「天地人」の題字を担当するなど、仕事が増えた。書籍も次々と出版した。

 忙しさに追われると、運動不足になった。「NTT時代のほうが、よっぽど体を動かしていた」。休み時間に同僚とテニスをしたり、住んでいた寮から駅までのバス路線を30分かけて歩いたりしていたのに、独立後はアトリエにこもりがちになった。

 「それでもしっかり食べるから、10年かけて順調に太ってきた感じ」。就職したころのすらりとした細身が、体重90キロ超に変わっていた。

 激痛が走った11年8月1日は…

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