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 航空自衛隊三沢基地(青森県)所属の最新鋭ステルス戦闘機F35Aの墜落事故で、防衛省は11日、墜落機が過去に2度、不具合で緊急着陸していたことを明らかにした。また、行方不明となっている操縦士は、第3航空団第302飛行隊所属の細見彰里(あきのり)3等空佐(41)と発表した。自衛隊などが24時間態勢で捜索を続けている。

 不具合の件は、11日の衆院総務委員会で明らかにした。防衛省によると、三菱重工小牧南工場(愛知県)で組み立てられた墜落機は2017年6月、県営名古屋空港を拠点とする試験飛行の際、冷却系統の部品の不具合があり、同空港に緊急着陸。部品を交換して7日後に再度、試験飛行したが、異常はなく、米国でも検査して、三沢基地に配備した。昨年8月にも機材の不具合があり、天候も考慮して千歳基地(北海道)に緊急着陸したという。墜落との関連は「コメントを控える」とするにとどめた。

 F35Aを操縦・整備する第302飛行隊をめぐっては、秘匿性が高く情報保全の必要があるとして、空自は内規で、隊長をのぞき隊員が特定できる情報を対外的に明らかにしないことにしている。捜索活動が続くなか、事故の社会的影響を考慮し、家族へ連絡した上で公表したという。(古城博隆)