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 腎臓病患者への人工透析治療をめぐり、書類の不備があったとして東京都から文書で改善指導を受けた公立福生(ふっさ)病院(東京都福生市)が11日、「指導内容は真摯(しんし)に受け止める」とのコメントを発表した。一方で「(患者の)意思決定のプロセスの内容自体に指摘はなかった」などとして、対応に問題はなかったと強調した。

 都などによると、福生病院では昨年8月、腎臓病患者の女性(当時44)が医師と相談をして透析を中止し、1週間後に死亡。女性を含め透析を中止した患者や透析を始めなかった患者計24人が亡くなった。都は9日、患者の意思を確認する文書が残っていないなど計10件の不備があったと指摘し、改善を指導。ただし透析中止のプロセスや判断の是非には触れなかった。

 福生病院は松山健院長名のコメントで「診療記録における記録の徹底を図る」と説明しつつ、「医師が積極的に透析の見合わせの選択肢を示したことはない」などと主張した。病院側は引き続き、正式な記者会見を開く予定はないという。