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 AI(人工知能)を内蔵し、小型カメラで認識した文字などを音声にして伝える画期的な視覚支援機器の体験会を、三重県松阪市視覚障害者協会が18日、同市殿町の市福祉会館で開いた。目の不自由な人のほか、行政や福祉関係の職員ら計約40人が参加。最新技術に感嘆の声を上げた。

 機器はイスラエルのオーカム社製「オーカムマイアイ2」で、昨年9月に日本語対応の製品が登場。眼鏡のフレームに取り付け、知りたいものを指さすと、カメラが捉えた文字や人の顔、紙幣、色、時刻などを認識し、情報を音声にして耳元のスピーカーで伝える。人の顔は100人まで登録でき、目の前にいるのが誰か教えてくれる。

 体験者は機器を付けた眼鏡をかけ、手にしたチラシや新聞を顔の前に。読みたい文をカメラに指し示すことに難しさもあったが、機器に触れると撮影もできるため、読み上げられた新聞記事に「これは、ええわ」「慣れたら、すごく便利」と笑みを浮かべた。

 同協会の河原洋紀会長は「人に頼らず読みたい時に読みたいものを読み、行きたい時に行きたいところへ行くことができる画期的な器具。多くの人に知ってほしい」と話した。

 製品の希望小売価格は64万8千円(税込み)だが、給付対象の日常生活用具として自己負担が半額ほどになる神戸市の例などがある。松阪市視覚障害者協会も、対象として認めるよう市に要望している。(中川史)