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 ひとりで抱え込まず気軽に相談を――。東京都が4月から中学生や高校生ら向けに、無料通信アプリ「LINE」を使った悩み相談を始めた。春は入学やクラス替えで環境が変わり、夏休み明けと並んで不登校などが増える時期。昨年に実施した2週間の試行が効果があったとし、通年で相談にのる。

 相談は都内の国公私立の中高生約70万人が主な対象で、毎日午後5~9時半に受け付ける。対象者には相談先のQRコードが載ったカードを配り、悩み相談や自殺防止の相談と併せてネットやスマートフォンでのトラブルの相談も受ける。

 自治体の相談はこれまで電話が中心だったが、長野県が2年前にLINE相談を初めて開始。都教育委員会も昨年8~9月の2週間に高校生らを対象に試行的に実施した。その結果、315件の相談があり、同時期にあった電話相談の3倍近くに上った。都教委の調査では中学生の81%、高校生の96%がスマホを使っており、担当者は「若者にとってLINEは手軽。相談のハードルが下がった」と話す。

 ただ、文字だけでやりとりをするLINEは、電話相談とは違ったノウハウも必要となる。厚生労働省は「おうむ返しの多用には要注意」「基本的には短文で応答」などとする指針を先月に定めており、都もこれに沿って実施する考えだ。生徒の命に関わる場合などの緊急時は、委託会社からすぐに都教委などに連絡をもらう態勢をとっているという。(土居新平)