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 特殊詐欺の被害を防ごうと、富田林署は今月から、同署管内のすべての金融機関に対し、65歳以上の高齢者が100万円以上を引き出したすべてのケースについて、警察に通報するよう求めている。通報を受けた署員が金融機関に駆けつけ、客に使用目的などを確認する。

 署によると、富田林市内では今月3日と5日、息子をかたるオレオレ詐欺で、70代の女性2人が現金計約840万円をだまし取られる被害が発生。いずれも犯人側に渡す前に金融機関で現金を出金したが、女性が「手元に置いておきたい」などと説明したため、職員は警察に通報しなかったという。

 署はこれまで70歳以上の高齢者が300万円以上出金した際、通報してもらうようにしていたが、被害が相次いだことを受け、対策強化を決めた。清水一彦署長は「金融機関の協力を得て、少しでも被害を減らしたい」と話す。

 府警によると、府内で昨年、声かけなどで特殊詐欺の被害を未然に防いだのは、1540件。そのうち金融機関の職員が防いだものが約28%を占めた。(米田優人、藤波優)