【動画】現金盗難事件を巡る処分を説明する広島県警の石田勝彦本部長=大滝哲彰撮影
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 広島県警広島中央署で2017年、特殊詐欺事件の証拠品8572万円が盗まれた事件で、県警は12日、証拠品の管理を怠ったなどとして、当時の同署会計課長(55)ら2人を戒告処分にしたほか、同署長(59)を本部長訓戒、4人を本部長注意とし、発表した。

 石田勝彦本部長は会見で、「県民と社会のみなさまに深くおわび申し上げる」と謝罪。一方、捜査の進展状況については「引き続き捜査する」と説明するにとどまった。

 事件は17年5月8日に発覚。現金は同年2月に詐欺事件の容疑者グループから押収した約9千万円の一部で、来庁者が出入りできない1階の会計課の金庫で保管されていた。

 最後にこの現金が確認されたのは同年3月15日。県警は、署内の構造に詳しい者が犯行に及んだとみて、捜査を続けてきた。

 盗まれた8572万円は本来、詐欺事件の裁判が終われば被害者たちに返還する必要がある。そのため県警は所属長級以上の幹部と福利厚生団体「互助会」で相当額を集め、補塡(ほてん)する方針を決めている。