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 静岡県内で今年に入ってから、特殊詐欺の前兆とみられる不審電話が急増している。警察官や金融機関をかたる従来の手口に加え、「令和」への改元を利用したものや、高齢者の資産状況などを事前に聞く「アポ電」から実際に被害につながったケースもある。被害を防ぐため、県警は4月から実際にかかってきた電話の録音データ公開に踏み切った。

 「番組内で今、お一人暮らしの方を対象に統計調査を行っていまして」

 3月上旬、静岡市内に住む80代の女性宅に電話をかけてきた男が、そう切り出した。NHK静岡放送局職員の「アンドウ」と名乗る男は、実在する情報番組の調査と説明。物腰柔らかいトーンに、女性は警戒する様子もなく、「はい」と返していく。

 やり取りは、県警が4月8日からホームページ(HP)上で公開している「実録・サギ電話」の一幕。県警として初めて、資産状況を聞き出す電話の音声データを公開した。

 女性が1人でいるか確認するため、男は「お買い物行く際もお一人で行かれたりするんでしょうか」などと聞き出し、女性も「おかげさまで」と笑いながら返す。終盤には、県の統計調査で老後を見越した預貯金が平均で600万円だったとし、「個人的な数字を聞くわけにはいきませんので上か下という形でお願いします」と質問。わずか1分30秒のうちに、女性の資産状況を聞き出した。

 県警生活安全企画課によると、今年1月~4月14日に県内で確認された不審電話は1352件。1月に176件(前年比81件減)だったのが、2月に349件(同28件増)、3月は704件(同331件増)と急増している。このペースでいくと、前年を2千件近く上回る見込みだ。

 中でも増加しているのが資産状…

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