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 14日告示、21日投開票の大館市長選で、立候補予定者2人による公開討論会が12日夜、大館市のほくしか鹿鳴ホール(市民文化会館)であった。再選をめざす現職の福原淳嗣氏(51)と、新顔で元日経BP総研フェローの麓(ふもと)幸子氏(57)が人口減少や少子高齢化対策などについて意見を交わし、500人近い市民が聴き入った。

 立候補予定者の考えや人柄などを有権者に理解してほしいと、4年前の市長選に続き大館青年会議所(貝森大樹理事長)が企画した。冒頭の自己紹介と所信表明の後、最優先課題、若者の移住定住の促進政策、社会福祉サービスなど五つのテーマで討論した。

 市の最優先課題について福原氏は「人口減少、消滅可能性都市とうたわれた瞬間に思考が停止してしまう。歴史、文化、伝統、物づくりの力、『大館力』で前へ進めることが必要。内に優しく外に強い大館につなげていく」と述べた。

 麓氏は「消滅可能性都市の存在をきちんと考えることが必要。思考停止ではなく、データを踏まえた対応をしなければならない。人口減少、少子高齢化の課題をきちんと解決する」と持論を展開した。

 若者の移住・定住促進のテーマで、麓氏は「魅力的な働く場所を増やすことが第一。トップセールスで企業誘致をはかる」と述べた。福原氏は「地域資源を活用した大館だからできる新しい仕事を作っていく必要がある」とした。

 少子高齢化時代の社会福祉サービスについて、福原氏は「医療、介護、介護の予防、生活支援の仕組み作りで安心と安全を届けたい」などとした。麓氏は「共生型社会の拠点の創設を住民主体で強力に推進する」と訴えた。

 討論会を聞いた女性(64)は「2人の考え方の違いが分かった。投票する際の参考にしたい」と話した。討論会はフェイスブックで動画配信された。(加賀谷直人)