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 日本から約7800キロ離れた南太平洋の島国トンガのババウ群島。約1万5千人が住むこの地域の学校のトイレは、予算不足で老朽化が著しい。この群島で、「子どもたちが安心して学べる環境を」と、約30ある学校全てのトイレと水道の整備をめざす日本人女性がいる。東日本大震災の時に被災地で支え合った仲間が、活動を後押ししている。

 東京都出身のルイ敬子(たかこ)さん(40)は2016年、ラグビー選手だった元夫のラタさん(37)が引退して帰郷するのにあわせて、群島に移り住んだ。気になったのは、子ども2人が通う小学校のトイレの不衛生さだった。雨水をためる貯水タンクは壊れて水道は使えず、トイレも垂れ流し。群島内の十数校を回って確認したが、どこの学校も状況は同じだった。感染症と疑われる症状で近所の子どもが亡くなることもあった。保護者たちは「お金がないから」とあきらめていた。

 「このままではいけないが、国には予算もない。私が動くことで、少なくとも子どもが死なない環境をつくれないか」

 ルイさんは校長や保護者らにトイレの改修を提案。熱意は少しずつ伝わり、貯水タンクの交換やトイレの改修が始まった。5千リットルためられるタンクを据え、トイレも便器やタイルを清潔なものに取り換えた。3カ月かかって完成。現在も保護者が維持管理を、子どもたちが清掃を担っている。

 元夫のラタさんは、東日本大震災当時、岩手県釜石市の「釜石シーウェイブス」の選手だった。ルイさんは1カ月以上、クラブハウスで寝泊まりする80人分の食事を毎日作り続けた。

 当時の仲間が、いま活動を後押ししてくれている。

 チーム関係者ら釜石の仲間は、…

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