山形)「社会の公平とは何か」 川西で生活者大学校
石井力
山形県川西町出身の作家・劇作家、故井上ひさしさんがかつて校長を務めた「遅筆堂文庫・生活者大学校」が13日、同町のフレンドリープラザで開かれた。「社会における公平とは何か」をテーマに、元文部科学事務次官の前川喜平さんの講演などがあった。
井上さんは2010年4月9日に死去した。同大学校は生活者の視点で暮らしを見直す講座で、今年で32回目。この日は全国から約450人が受講した。
前川さんは「現在、行政が政治に忖度(そんたく)する場面が多い」とし、「理由は一人ひとりの個の弱さ。寄らば大樹の陰、長いものには巻かれろという人が多いのではないか」と指摘。「公平な社会」について「憲法の精神が尊重されている社会。個人の尊厳を自分にも他者にも認めあうことが一番大事な原点だ」と話した。
14日は同プラザで井上さん…