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 認知症の人が暮らしやすい社会のあり方を考えるシンポジウムが13日、仙台市青葉区で開かれた。認知症の男女3人が名前を明かして登壇し、集まった約260人を前に、それぞれ他人と関わる前向きな生き方を語った。

 関係者団体「宮城の認知症をともに考える会」などが主催。登壇した3人のうち、仙台市に住む若年性認知症の丹野智文さん(45)は、認知症の当事者が当事者の悩みを聞く「ピアサポート」の取り組みを紹介した。相談役を務める多賀城市の片倉文夫さん(84)は、夜トイレに行く際にヘビの幻覚を見たり、ドアを押し入れと間違えたりした経験を披露。「当事者の女性に自分が苦しんだ話をすると、目をぬぐっていた。琴線に触れる話ができた」と語った。

 またNPO法人認知症フレンドシップクラブの徳田雄人理事が講演。認知症の人にとって、スーパーのセルフレジや銀行のATM操作は難しく、暮らしにくい環境が増えていると指摘。「認知症には誰でもなりうる。社会の仕組みを変える必要がある」と語った。(井上充昌)