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 青森県板柳町長選と16町村議選が16日、告示された。板柳町長選は現職と新顔の一騎打ちの構図。16町村議選は定数185に216人が届け出た。横浜町議選(定数10)と六カ所村議選(定数18)が無投票当選となったほか、あわせて告示された板柳町議補選も無投票で1人の当選が決まった。板柳町長選と14町村議選は、弘前、八戸、黒石の3市議選と同じ21日に投開票される。

 板柳町長選は、元町職員で無所属新顔の佐藤文俊氏(58)と再選をめざす無所属現職の成田誠氏(66)が立候補した。15日現在の有権者数は1万1983人。

 「人と人のつながりを大切に」をスローガンに掲げる佐藤氏は事務所前で第一声。①子どもたちのスポーツ活動や高齢者の買い物を支援するコミュニティーバスの運行②町民が気軽に相談できる窓口の開設③米やリンゴ産業の維持発展――などの公約を掲げ、「あずましく生活していると実感できる町づくりをめざす」と支持者らに訴えた。

 成田氏は役場前でマイクを握り、「この4年間、公約実現のため全力で町政に取り組んできた」と実績を強調。「より豊かな、より快適な、より元気なりんごの里板柳をめざす」とし、①リンゴを活用した6次産業化の推進②プレミアム付き商品券の拡充による商店街の振興③学童保育の時間延長――などの公約をアピールした。(佐藤孝之)

 原子力施設が立地する大間町と東通村ではいずれも定数を一つ上回り、かろうじて選挙戦となった。六ケ所村は記録の残る1955年以降、初の無投票。

 いずれの町村でも反原発や反核燃を唱える候補はなく、原子力は争点とはなっていない。ただ、震災以降、原発の本格的な建設工事が止まっている大間町では、疲弊する地域経済を危惧して「原子力はあてにできない。風況の良いわが町では、再生可能エネルギーを推進していくべきだ」と訴える候補もいる。

 車に拡声機を載せ、町村内全域にわたって支持を訴える候補は数えるほどしかいない。「当落は親類の多さか、有権者が多い集落が地盤かで決まってしまう。費用がかかる選挙カーを出す必要はない」と言い切る現職も。各候補がどんな訴えをしているのかは見えにくく、選挙戦は低調だ。

 大間町と東通村の場合、「議会内に会派がないのも特徴といえば特徴」(自治体幹部)で、議会で質問に立つ議員も限られてきた。「これでは議会の意味がない。会派を作り、意見をぶつけあっていかないといけない」と主張する東通村の現職もいる。選挙後は会派を結成し、議会の活性化を図っていく考えだという。(伊東大治)

 蓬田村議選は定数8人に対して12人が立候補する激戦になった。

 内訳は現職6人、元職1人、新顔5人。候補者3人に1人の割合で落選する厳しい選挙戦に、ある現職の候補は「関心が高まるのはいいが、票が割られる心配もあるから大変」。新顔の一人は「過去の村議選は少数で争っていたので駆け引きばかり。議論は深まらなかった。そんな流れに風穴を開けたいし、現職に危機感を持ってもらいたい」と言う。

 青森市に隣接する立地を生かし、いかに人口増や活性化につなげるかが村の課題。3月末時点での村の人口は2792人で、4年前の同時期から230人、10年前からは564人減った。候補者たちは、物産館や温泉の活性化策や村特産トマトの魅力発信策、学校給食無償化などを口々に訴えていた。(土井良典)

 野辺地町議選(定数12)には15人が立候補した。今年秋に控える町長選の前哨戦ともいえる様相で、候補者が町長派と反町長派に大きく分かれて競う激戦となりそうだ。

 町の重要課題に挙げられるのが公立野辺地病院の経営健全化。現在2期目の中谷純逸町長は資金不足比率を改善してきたとする。しかし反町長派は、慢性的な赤字が解消されていないと批判。また町は復元された北前船「みちのく丸」を核とした観光拠点施設の整備で町の活性化を図りたい考えだが、反対派は「ハコモノ行政」と批判し、見直しを訴えている。(伊東大治)