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 歯を含む口全体の健康を整えて病気を防ぐ「オーラルケア」への関心が高まっている。「治療」から「予防」へと意識が変化する中、これを商機と歯ブラシなどの用品販売や歯科医の現場も変わりつつある。

 口腔の健康への関心が高まるのを受け、従来の治療から傷病の予防に視線を注ぐ歯科医が増えている。

 さいたま市北区の歯科医院「ホワイト歯科クリニック」は2007年、乳幼児の虫歯予防を親に助言するカフェを設けた。1カ月後まで予約で埋まり、他都県からの参加もある。

 5年前には食育の観点から乳幼児の虫歯を予防する「食育実践予防歯科」を商標登録。同時に他の歯科医らにノウハウを伝える別会社を興し、講座や勉強会を開いている。ここ1、2年で参加者は急増し、歯科医のほか栄養士、保育士らで毎回満員という。特定の講座を受ければ、専門家としての認定も与える。2月中旬現在、認定を受けたのは個人で21人、医院で12件に及ぶ。

 新井美紀代表(51)は「経営の一手として、予防歯科は注目されている。ただ、需要にどう応えるべきかまだ分からない経営者が多いのでは」とみる。

 厚労省などによると、全国の歯科医院は昨年末で6万8544軒で、コンビニ店(約5万6千軒)より多く、供給過剰の都市部では経営に苦しむ例もある。

 歯科医向けコンサルティング会社「デンタル・マーケティング」(本社・東京)の宝谷光教代表(52)は、オーラルケア分野に光明を見いだす。

 昨年11月、JR池袋駅直結のビル内にセルフホワイトニング施設「HAKARA(ハカラ)」を開いた。溶液を使い、メイク感覚で10分ほど手入れすれば歯を好みの白さにできる。1回5千円程度の手頃さが売りだ。医師や歯科衛生士の資格がなくても開業でき、全国に35店舗を開く予定だ。

 同社の調査では、女性の半数が…

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