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(15日、ボストンマラソン)

 冬のような寒いレースを苦にしない川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)にとって、気温が15度ほどに上がった米ボストンは相性が悪かった。15日のボストン・マラソン。17位で走り終えた後、10キロ過ぎに先頭集団から脱落した原因について「若干気温が高めだったのと、ペースが速かった。地力を上げないと」と反省を口にした。

 前年王者として、現地入りした後は大リーグ・レッドソックス戦の始球式やトークショーに出席するなど、様々なイベントに引っ張りだこだった。レースだけに集中できない状況だったが、「力のある選手はイベントをこなしても、いい順位に入ってきている」と言い訳はせず、レース前はむしろ、競技の普及に一役買っていることを喜んでいた。

 理由は「公務員ランナー」から、プロランナーへの転向だ。今月、個人のツイッターアカウントを開設し、舞台の裏側や自身のレース分析を積極的に発信するようになった。「プロ初戦」は結果で示すことはできなかったが、「世界中を回って一つでも多くの大会に出たい。ただ一方で、ボストンみたいな世界最高の舞台で、勝負もしたい」。32歳。夢を追い続ける。(ボストン=井上翔太)