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 山形県鶴岡市立加茂水族館は16日、3月下旬に生まれたゴマフアザラシの赤ちゃん2匹のうち1匹が、15日に死んだと発表した。飼育していたプール(水深1・5メートル)の底にある排水口に頭部が吸い込まれた状態で身動きが取れなくなり、おぼれたとみられるという。設備の管理に不十分な点があったといい、奥泉和也館長は「命を育む水族館で尊い命をなくしてしまった。大変申し訳ない」と陳謝。再発防止の対策を進めるとしている。

 同水族館によると、飼育員が15日午後2時ごろ、排水口付近で動かなくなっているのを見つけたという。

 プールの水は濾過(ろか)しながら循環させている。排水口には樹脂製で格子状のフタ(50センチ四方)があるが、固定するボルトは2017年春以降、「メンテナンスを容易にするため、取り付けていなかった」という。

 発見時にフタが見当たらなかったが、奥泉館長は「掃除後、職員がフタを戻し忘れることは考えられない。外的なエネルギーが加わった」として、成獣の泳ぎなど何らかの原因でフタが外れた可能性を指摘。フタはプール内にあると見て探している。

 死んだ赤ちゃんは3月26日、父のコロ(24歳)、母のマルコ(28歳)の間に生まれたオス。死亡時の体重は29・9キロ、体長86センチ。前日に生まれたメスの赤ちゃんとともに、4月下旬から名前を公募する予定だった。(佐藤孝則)