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 山口県美祢市教育委員会は16日、国指定の天然記念物の鍾乳洞「景清穴(かげきよあな、景清洞)」から、ムカデの仲間ジムカデの新種を発見したと発表した。体長約3・5センチで、採集した洞窟名にちなみ「カゲキヨツメジムカデ」と名付けられた。

 発見したのは美祢市教委と首都大学東京、法政大学、国立科学博物館の研究グループ。2018年3月、地表から約100メートルの洞窟深部にいるジムカデを発見した。ジムカデは通常、落ち葉の下の土などに生息し、全国各地で見られるが、今回発見した新種のジムカデは光のない場所に生息する種とみられる。詳しい生態はまだ分かっていないという。

 景清穴があるカルスト台地・秋吉台の一帯では、地表や洞窟内でこれまで20種以上の固有種の生物が発見されている。研究グループの1人、美祢市教委文化財保護課の村上崇史さん(42)は「洞窟には、多くの貴重な生物が未解明のまま生息していると考えられる。これからも調査を進めたい」と話した。

 景清穴は、壇ノ浦の戦いで敗れた平家の武将・大庭景清が潜んだと伝わる。(藤野隆晃)