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 一昨年、広島平和記念資料館に一振りの剣が寄贈された。持ち主は、74年前の8月6日、警察官として広島市へ応援に駆けつけた村上秋義さん(100)=広島県竹原市中央1丁目。焼け野原となった街で遺体の収容や検視調書作成にあたった。その体験と寄贈に込めた思いを聞いた。

 1918年11月、因島で11人きょうだいの末っ子として生まれた。尋常高等小学校を出たが、父が亡くなり進学を断念。姉夫婦の営む豆腐屋で働いた。20歳で徴兵検査を受け、甲種合格。翌39年、日中戦争のため陸軍の歩兵として中国大陸の戦線へ赴いた。

 大砲を発射する砲手を任された。「敵も味方も血を流して倒れていく、激しい戦いだった」

 戦火は切り抜けたものの、食糧…

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