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ロスジェネはいま

 今から12年前、私たちが「ロストジェネレーション」と位置づけた当時25歳から35歳の若者は、社会や企業の中核を担う世代となった。その一人で元衆院議員の杉村太蔵さん(39)は、「就職活動をする今の学生が『とりあえず内定はもらっておいた。保留』なんて言うのを聞くと、ひっぱたきたくなる」と当時の苦労を振り返る。それでも「ロスジェネの逆襲は可能だ」として、再生の道を探っている。

 《杉村さんは1979年生まれ。2004年に大学を中退し、派遣社員となった後、外資系証券会社勤務から国会議員になった。「小泉チルドレン」の一人。「早く料亭に行ってみたい」などの奔放な言動でひんしゅくを買った印象が今も残るが、就職氷河期の苦境から、国会ではいち早くロスジェネ世代の雇用問題に力を入れたという》

 「僕自身がロストジェネレーション世代のど真ん中にいます。大学を出る時がたまたま超就職氷河期でした。今の若者には想像すらできないでしょうが、何十社受けても受からなかった世代です。いまロスジェネ世代は30代後半から40代になりました。本来は企業や社会で中枢を担わなければならない年代ですが、この10年間、非正社員や派遣社員としてしか仕事をしていない人たちがごそっといます」

 「企業に入って職業訓練を受け、いろんな経験やスキルを身に付ける。それができなかったロスジェネ世代は結婚はできないし、家庭を持つなんて夢のまた夢。ロスジェネ世代を再教育し、きちんとした仕事につなげないと、この先の社会は大変なことになります」

環境に「めちゃくちゃ格差」

 「ロスジェネ世代は強烈な格差社会でもあります。我々の世代でいま十数年間企業に勤めている人はどんな人でしょうか。あの超就職氷河期の就職戦線に勝ち、かつ企業で生き残っている人たちです。企業が採用数を絞り込む中で入社し、任される末端の仕事は膨大にあった。今では考えられないパワハラやセクハラもあったかもしれない。今でこそ問題になっている長時間労働などの過重労働を生き抜いたとも言える。向上心があり、対人スキルも高く、メンタルも強い。相当優秀な人たちのはずです」

就職氷河期に社会に出た世代に、「ロストジェネレーション」と名付けたのは、朝日新聞です。40歳前後となったロスジェネは今も不安定雇用や孤立に向き合っています。生き方を模索する姿を伝え、ともに未来を考えます。

 「僕たちの同窓会は悲惨です。…

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