【動画】即位の儀式に臨む新天皇陛下=宮内庁提供

 新天皇陛下が1日、即位し、「令和」の時代が幕を開けた。午前中、天皇が国民の代表に会う「即位後朝見の儀」などの即位の儀式が皇居であり、陛下は「憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望いたします」と即位後初めての「おことば」を述べた。

 新天皇陛下は59歳、新皇后の雅子さまは55歳。初の戦後生まれの天皇ご夫妻の誕生となった。

 この日はまず、皇位のしるしとされる神器などを引き継ぐ「剣璽(けんじ)等承継の儀」が宮殿・松の間で午前10時半に始まった。国事行為で、安倍晋三首相や衆参両院議長らが参列。新天皇陛下は燕尾(えんび)服に、天皇という特別な地位に基づき「大勲位菊花章頸飾(けいしょく)」などの勲章を身につけて入場した。参列は皇位継承権のある成人の男性皇族に限られ、継承順位第1位の皇嗣となった秋篠宮さま、同3位で上皇さまの弟・常陸宮さまが続いた。女性皇族は参列しなかった。

 天皇陛下に続き、侍従が「三種の神器」(剣、璽(じ)=まが玉、鏡)のうち、鏡を除く剣と璽、天皇が国事行為の執務で使う御璽(天皇の印)、国璽(日本国の印)を持って入場し、陛下の前の台に置いた。儀式は約5分間で終わった。

 午前11時10分過ぎからは同じ松の間で即位後朝見の儀が行われた。天皇陛下と、ロングドレス姿の雅子さまが入場。皇族方が続いた。

 陛下は、閣僚や地方自治体の首長らを前に「日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより、ここに皇位を継承しました」と宣言。続いて安倍首相が「国民を挙げて心からお慶(よろこ)び申し上げます」と述べた。

 その後、剣と璽は新天皇を乗せた車で、お住まいの赤坂御所に運ばれた。

 これに先立ち、安倍首相は1日の臨時閣議後の閣僚懇談会で「天皇陛下のご即位を心よりことほぐとともに、政府として輝かしい令和の時代を作り上げていく決意だ」と発言した。

 菅義偉官房長官も臨時閣議後の記者会見で「ご即位を謹んでお喜び申し上げるとともに、国と国民の象徴として皇后陛下とともに、健やかにお務めいただくことをお祈り申し上げたい」と発言。「平和で希望に満ちあふれ、誇りある日本の輝かしい未来を作り上げていくため、最善の努力を尽くす決意だ」とも述べた。

 4日には皇居で、天皇即位を祝う一般参賀が予定されている。天皇、皇后両陛下が、皇嗣の秋篠宮さま、紀子さまをはじめとする皇族方と共に6回ほど宮殿・長和殿のベランダに立つ。上皇ご夫妻は出席しない。(中田絢子島康彦

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 剣璽(けんじ)等承継の儀の参列者は次の通り。

 ▽首相、閣僚

 ▽衆参両院の正副議長

 ▽最高裁長官、最高裁判事

 即位後朝見の儀の参列者は次の通り。

 ▽首相、閣僚、内閣官房副長官、副大臣、内閣法制局長官

 ▽衆参両院の正副議長、常任委員長、特別委員長、審査会長、調査会長、事務総長、国立国会図書館長

 ▽最高裁長官、最高裁判事、高裁長官、最高裁事務総長

 ▽特記した以外の認証官

 ▽都道府県・市・町村の首長と議会の代表各2人

 ▽それぞれの配偶者