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 大正から昭和にかけて活躍した芸術家の北大路魯山人の旧宅を移築した春風萬里荘(しゅんぷうばんりそう)(茨城県笠間市)で、庭園を改修するプロジェクトが始まった。国内で唯一残る魯山人ゆかりの建物を今後も楽しんでもらうことが目的で、造園費に充てる寄付も募っている。

 春風萬里荘は、陶芸家にして書道家、篆刻(てんこく)家、料理家としても知られた魯山人が北鎌倉でアトリエ兼住居として使っていたかやぶき民家。東京・銀座に日動画廊を開いた長谷川仁氏が、同市に造った「芸術の村」のシンボルにするために1965年に移築。現在は笠間日動美術館の分館として陶芸品などを展示している。

 改修するのは建物の前に広がる約1100坪の庭園。桜やもみじ、ハナショウブなど季節の草花が楽しめるが、造成から50年以上が経ち、階段や池の護岸に使った木材が朽ちたり、地盤の変化で歩きにくくなったりしていた。

 寄付はクラウドファンディング形式で実施し、庭園のバリアフリー化のための手すり設置や回遊路をつくる費用の一部に充てる。500万円が目標。企画をした同美術館の亀山浩一さん(54)は「春風萬里荘の、新しい見え方を作っていきたい」と話す。

 クラウドファンディングは専用ホームページ(https://readyfor.jp/projects/nichido-museum別ウインドウで開きます)から。6月28日午後11時まで。(高井里佳子)