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 2011年の紀伊半島大水害によって和歌山県那智勝浦町内で家族を失った「那智谷大水害遺族会」は17日、同じく自然災害で苦しむ全国の被災地の復興を手助けしようと、支援金を町にことづけた。会が発行した記録写真集「紀伊半島大水害 あの日、那智谷で何が起(おこ)ったのか。」と、町と和歌山大学が制作した啓発DVDとあわせ、町から全国6カ所に今月中に届ける。

 送付先は大阪北部地震の茨木市、北海道地震の厚真町、九州北部豪雨の福岡県朝倉市、西日本豪雨の岡山県倉敷市・広島県坂町・愛媛県宇和島市で、金額は5万円ずつ。写真集の収益を元にしていて、新しい「令和」の時代に災害が起きないことを願い、災害が多発した「平成」のうちに送ろうと考えたという。

 この日、岩渕三千生代表(58)が那智勝浦町役場を訪れ、「意義深い支援だ」と仲介役を買って出た堀順一郎町長(60)に支援金と写真集を預けた。岩渕さんは「(送付先の)各地ともボランティアが減っているようで、少しでも役に立ちたい」と話した。(東孝司)