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 卓球の世界選手権個人戦が21日、ハンガリー・ブダペストで開幕する。昨年、スウェーデンで開かれた団体戦の世界選手権では、女子準々決勝で対戦予定だった韓国と北朝鮮が、南北合同チーム「コリア」を突如結成し、世界を驚かせた。トーナメントが進む中でのサプライズに賛否はあったが、振り返れば卓球は、周囲がびっくりするような国際交流を形にしてきた過去がある。一歩先を行くその理由とは――。

 代表例は、いわゆる「ピンポン外交」だ。東西冷戦下の1971年に名古屋であった世界選手権だった。大会後、中国の選手団が米国チームを中国に招待したことをきっかけに、国交のなかった米中、日中関係に風穴が開いた。91年の世界選手権(千葉市)では、分断後初となる統一チーム「コリア」が結成され、女子団体で優勝を果たすというドラマも起こった。

 「卓球には今も、国際卓球連盟(ITTF)初代会長の考え方が非常に強くにじんでいる」と語るのはITTFや、日本卓球協会の副会長を歴任してきた木村興治さん(78)だ。選手としても、全日本選手権のシングルスで2度優勝したほか、61年世界選手権で男子ダブルスを制覇するなど一時代を築いた。

 1926年設立のITTFの初代会長は、英国のアイヴァー・モンタギュー氏。83年に来日した際、案内役を務めた木村さんはこんな言葉を聞いている。「バイオリニスト、ピアニスト、バレリーナ、画家と同じように、その選手が表現した宇宙を私たちは喜び、感じ取ればいい。そこに国は関係ないでしょう」

 理念の一端は、ITTFの加盟…

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